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仲人をたてない結納の仕方
仲人なしで行う場合は、男性側が仲人の役割を果たすことになります。
まず女性宅に到着したら、女性本人と両親が一緒に迎えます。 玄関での挨拶は、男側は「失礼します」とか「おじゃまいたします」と言い、女側は「お待ちいたしておりました」などひとことで構いません。
まず手荷物などは控え室に預けておき、「お床を拝借いたします」と言って、母親に案内を乞います。 そして男側夫妻が協力して結納品を飾りつけます。ふろしきは取り去り、ふくさはかけたままにしておきます。 飾りつけられるところを女性本人や母親が、黙って見ていても構いません。
飾り終わったら、手を拭いてもらったり、桜湯をさしあげたりするために、もう一度控え室に入っていただきます。 その間に、座敷に女性本人と父親が先に入って座って待ちます。 そこへ母親が男側を案内してきて、自分もいちばん下座の所定の場所に座ります。
席次は右の図のとおりです。

最初に、男性側の父親が結納おさめの口上を述べます。
一同が着席したところで、女性本人が「お世話になります」と挨拶をします。 一同は草形で受け、挨拶が終わったら真礼をします。
次に男性側の父親が口上を述べます。
** 結納おさめの口上 **
このたびはこちらのご長女・花子さまと私どもの長男・太郎に、よいご縁をちょうだいいたしまして、まことにありがとうございます。 つきましては、本日はお日柄もよろしいので太郎よりの結納をおさめさせていただきます。 本来なら、仲人さまをお通しして正式にお納めするのが本筋でございますが、前もってのお話どおり略式にて、 太郎本人にかわりまして私ども両親がここに太郎より花子さまへの結納を持ってまいりました。 花子さまには幾久しくお納めいただきますよう、よろしくお願いいたします。

男性側の母親が立ち上がって、目録を女性本人の前に運びます。
次に男性側の母親が立ち上がって、さきほど床に飾った結納品のところに、目録を取りに行きます。 そして目の高さに持って女性本人の前に運び出します。そこで広蓋の向きを変え、ひとひざ下がって一礼(草礼)をします。 このとき女性本人と男性側もいっしょに草礼をします。そして、男性側の母親は自席にもどります。
母親が着席したら男性側の父親が口上を述べます。
** 目録の口上 **
それは太郎よりの結納でございます。どうぞ幾久しくお納めくださいませ。
このときは全員草形の姿勢で聞き、終わったところで男性側は真礼、女性側は草礼をします。

女性本人が目録を拝見したあと、父親がお礼の口上を述べます。
そして、女性本人が目録に目を通します。目を通したら、父親、母親と回覧し、再びもどってきたら広蓋に元どおりに置きます。
拝見が終わったところで、女性側の父親からお礼のあいさつがあります。
** お礼の口上 **
ありがとうございます。幾久しくめでたくお受けいたします。
一同、草形で受け、終わったところで一同、真礼をします。

女性側の母親が目録を床に飾り、かわりに受書を納めます。
次に、女性側の母親が立ち上がって、女性本人の前に向かい合うように座ります。 そして互いに草礼をします。女性側の父親もいっしょに草礼をしてください。
そして母親は、いまいただいた目録の入った広蓋を持って立ち上がります。目の高さに持ち上げて床に持って行き、女性側の受書の上座に置きます。 かわりに受書の入った広蓋を、男性側の父親の前に運び出します。そこで広蓋の方向を変えて押し進め、ひとひざ下がって一礼(草礼)します。 このとき全員いっしょに草礼です。
そして母親が自席にもどったところで、女性側の父親が口上を述べます。
全員草形で聞きます。 口上が終わったら、男性側もすぐに受けてお礼の言葉を述べて一同真礼をします。
** 受書おさめの口上・お礼の言葉 **
つきましては、それは花子の受書でございます。本日はほんとうにお世話になりました。
このたびは、ほんとうにありがとうございました。
これで結納おさめの式は、すべて終わりです。



** 草形 **

** 草礼 **

** 真礼 **
口上を言ったり聞いたりするときの改まった姿勢。 人差し指を揃えて指先だけが畳についた形。 手のひらをしっかりと畳につけて、深く頭をさげます。

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