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初歩き
古くから徳島では、お嫁さんが嫁ぐ日のしきたりとして『初歩き』という風習がありました。 最近では、都市化の傾向の中でこの風習にこだわる地域は少なくなっておりますが、郡部の地域とか、 おじいさん・おばあさんが健在なお家とかでは時たま見うけられる独特な風習であります。
初歩きは、婚礼の日に花婿宅へご挨拶に行くところから始まります。
花嫁さんは、白無垢姿で花婿宅の勝手口から家に入ります。 花婿の両親へご挨拶をして、次にご先祖様の仏壇に手を合わせます。 これで、はじめて家(ウチ)の人になったことになります。 その後、色打掛に着替えてから花婿のご近所へご挨拶に歩きます。これが「初歩き」と呼ばれるものです。
「初歩き」の時には、お姑さんがお嫁さんを連れてご挨拶に歩きます。 その時、お土産を持っていくのが普通です。お土産には「ふろしき」に「小のし」をつけて持って行きました。
この風習は、長男に嫁を貰う時に行われたものですが、白無垢から、家(ウチ)の人になって、家の色に染まった色打掛でご挨拶に行くことにその意味合いがあるのかもしれません。
それにしても昔(といってもつい数年前まで普通に行われていた訳ですが)花嫁さんは大変なことであったろうと思われます。


花嫁菓子
徳島の結婚式で、必ず用意するものに「花嫁菓子」があります。 「花嫁菓子」は紅白の柔らかいおせんべいを入れた袋菓子で、花嫁の道具を花婿の家に持っていく時に一緒に持っていきます。 お道具を近所に披露する時にそのお菓子を配ります。 また、婚礼当日にも、集まったご近所の方に配るために、「初歩き」の時にも持っていきます。 挙式の会場に移動する時にも、花嫁、花婿の列は道を避けたり後退することは致しませんので、道を譲っていただいた方に「花嫁菓子」をお渡しいたします。 現在でも、バスで移動する時など狭い道でこのようなことを見うけることができます。
従って、甘いお菓子のありがたかった時代の名残ではございますが、今でも「花嫁菓子」は婚礼の必需品の一つになっております。
価格は、40袋位入って、2,800〜3,000円位のことでした。賞味期限は1年間とのことです。


徳島の引き出物
徳島で結婚式に出席するとたいへん大きな下げ袋をいただきます。引き出物の定番?があるのです。 最近では、お帰りの荷物にならず、お客様の必要なものを選んでもらえる「カタログギフト」なども増えており、これまでのしきたりにとらわれない方も増えてきております。 しかし、まだまだ定番の引き出物も多く見うけられます。
では、その定番の引き出物とはどのようなものなのでしょうか。
まず、用意されるものは「赤飯」「鰹節」「お菓子」に通常の「記念品」がございます。 その中で、「お菓子」は、以前は上用まんじゅうやバウムクーヘンでしたが、現在はパウンドケーキやクッキーなどの日持ちするケーキが主流となっております。 さらに、お祝い事ですので「切っても切れない」奇数にする為に、上記4品に加えて板付けと呼ばれる、「ハム」や「かまぼこ」、またはフルーツを入れます。
これが定番の5品という訳です。それを昔はお重にして渡していたところもあったそうです。

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